僕の時間・私の時間


何年前だったか古道具屋さんで大きな時計を買った。それをモデルにして描いてみることにした。
大きい、金色、それだけでわぁーと子ども達からまず歓声が上がる。
金時計にこだわることなく、カラフルな時計、やっぱり金がいいなと描く子、それぞれに中々いい時計が出来上がった。

だが、ここで終わりにしないのが我が教室。
「一日のうちでみんなの好きな時間ってどんなこと?嫌いな時間ってどんなことかな?」
 好きな時間はね、ゲーム、遊び、おやつ。中には、眠ってる時間という子もいる。 
 嫌いな時間はお母さんに怒られる時、宿題、学校、早起き、等など
 紙に書いたり、しゃべったり。嫌いと言いながら、結構楽しそうな子ども達。


「私の好きな時間はね、飼ってる鳥と遊ぶこと、嫌いな時間は塾、やだやだ、やだなぁ、ほんとにいやだぁ」右下の円の中に本当に作者の気持が出ています。

「わたしはおけいこ大好き。そろばん、お習字、ピアノ、お絵かき、塾」
「うわぁ、そんなにやってて疲れない?」
「平気、平気、嫌いなことは学校の掃除、すごく大変なの」


「ぼくの好きなのは遊ぶこと、サッカーでしょう、お絵かきでしょう、コロッケ、ラーメン」
「嫌いなのは宿題、バス、酔うからね、ソーセージも嫌い」
いつの間にか、好きな時間、嫌いな時間から好きなもの、嫌いなものに変わっていたり、わいわいしゃべって書いているうちに、絵が出来上がっていく。
わいわい話しながらの本音トーク、子ども達ってちょっと我慢したり、喜んだり一生懸命生きてるんだなぁ、子ども達の話す、描く姿を見ながら改めて実感したひと時でした。