先日、東京に雪が降った。皆様、帰宅時など大丈夫でしたでしょうか?
★雪の中、3才時のW君が元気にやって来た。
「雪知ってる?」
「知っるよ」
「今日は雪をたくさん、たくさん作ろうね」
ティッシュを丸めて、雪を作ることにした。どんどんどんどん雪が出来ていく。
思わず「ゆうきやコンコン、あられやコンコン」と口ずさんだら、他の子が歌いだした。「私、その歌好きだったなぁ」と♬
一生懸命雪を作るW君。い一ぱーい出来たよ。サランラップを上からかぶせて溶けないようにした。
その時、ふいにW君が叫んだ。教室の棚にある恐竜のモデルを欲しいという。渡したら、雪の上を何度も走らせた。W君の弾む気持ちが伝わってくる。
帰宅時「もって帰りたい」と。
「来週返してね」と約束した。大事そうに持って帰るW君、もう雪のこと等頭の中にないだろうなと、苦笑い。おうちでたくさん遊べたかな?
★今教室ではインフルエンザが大流行り。どの教室も休む子が多く閑散としている。
翌日も早々と、休みの連絡が入り、時間になっても子ども達が中々やってこない。
ムム、みんなお休みかな、と。通路まで出て待っていたら、K 君がやってきた。
手に大きな雪のかたまりをもって。
「道路に積もっていて、あんまりきれいだから持ってきた」と嬉しそう。
教室に入り、ビニールの上に置く。
「金づちでたたいてみたいな。のこぎりで切ってみたいな」と。
いろいろな道具を出してあげると、嬉しそうに制作。 他の子がやってきて、「K君ばっかずるいなぁ」と言いながらも、「色、塗ってみたら」と面白そうに言う。
K君は金色に塗ってご満悦。家にもって帰り、冷凍庫で保存したいと言い出した。
「ずっと部屋の中に置いておくと、とけちゃうわよ」と、外にある消毒液が設置してあるテーブルの上に置くことを提案。
「誰か持っていってしまわない?」と心配そうに何度も見に行く。
「大丈夫よ」と私。少し安心したのか、もうひとつ雪のかたまりを教室の前の道路から持ってくる。うっとり眺めたり、削ってみたり。
ふと他の子を見ると、その日のテーマ、カレンダーつくりを静かに制作している。
最初「K 君ばかりずいなぁ」なんて言ってたのに、どうやら彼の一生懸命さに影響されたようだ。
子ども達の豊かな時間、今日はこのテーマでと、がちがちに固まらないで柔軟な対応の大切さを実感。これは好き放題とは違う。子どもの心がほぐれていく気づきを改めてもらった日だった。
帰宅時、ビニール袋に入れた二袋の雪のかたまりをいそいそと持って帰るK君。
★さて、お絵かき初め辰年の最後の作品が出来上がりました。じっくりご覧ください。
インフルエンザが流行っています。
コロナ感染同様、皆様くれぐれも体調に気をつけてお過ごしください。
2月はカレンダーつくりを予定しています。
ゆっくり、ゆっくり制作します。
どんなのできるかな(^^♪