共同制作

5年生・6年生の男の子達が3人いるクラスがある。いえいえ、4月から彼らは6年生、中学1年生になるのだが、
2月中旬K君が言った。
「絵じゃなく工作がしたい、それも共同制作がいいな」と。

その言葉を受けてY君も「いいね、もし作るとしたら鎧と兜だな」っと。
ある年齢になった時、男の子達が通過する憧れだ。
「わかった、それでは絶対最後まで作り上げること、約束だよ」
「よっしゃー」と K君とY君。
その日から、二人は黙々とまずはダンボールで鎧を作り始めた。
           
普段、遅れがちのY君も大工道具を持って早々とやってくる。
最初、乗り気じゃなかったO君も、いつの間にか、仲間に入って夢中で作り出した。ヒソヒソ、ヒソヒソ、相談も真剣だ。
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鎧にマジックで色を塗ったり、どんどん出来上がっていく。
 
時には、木を使って飛行機を作ったり、竹を買ってきて矢を作ったり。まだまだ共同制作は続きそうだ。
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 教室の半分をめいっぱい使っているので、終わりに近づく頃には材料の切れ端や、ごみの山。
 O君は掃除機を使ってお掃除に余念がない。掃除機を使うなんて初めての様で、面白くて仕方がないようだ。
 制作中の静かなこと。なんといっても、教室に走ってくる姿がいい。
夢中になれるっていいね!
 共同制作だから話し合ったり、道具を家から持ってきたり、時には竹で作った矢を使ってみたり。
 子どもたちの姿から、沢山のことを学ばされた。
 今年の展覧会には、きっと会場にてご披露する事になると思います。
                  どうぞ楽しみにしていてください!