先日、「道草」という映画を観た。
重度の障害者が街の中で、自立して一人暮らしをするドキュメンタリーだ。
当事者と介護者のおりなす日常が、ユーモラスで、時々胸が詰まり瞼が熱くなる。
介護者は当事者を管理したり指導したりは決してしない。そこがすこぶるいい。
お互いが歩みより、少しずつ何かが変わっていく。
誰しも、人とかかわる時、傷つき、笑い、近づいたり、離れたり、気がつくといつの間にか言葉に出来なくても理解しあっていたりすることがある。
生きづらさを抱えている人、人と違っていると感じる人、いつの間にか社会から、学校から、排除されて苦しんでいる人がたくさんいる。
この映画は、声だけでもなく大上段に構えることなく、示唆に富んでいる。こんな風に風穴を開けられたら。
観終わった後も、一場面、一場面が一つ一つ、心に落ちてくる。
生憎、東京の上映は3月3日に終了。機会があったら、是非!