佐市君の力・アートの力

 私の教室に佐市君という自閉症の青年がいる。小学1年生時にやってきて17年余りの歳月が経った。
 一昨年9月からあかべこをずっと描き続けている。





 昨年度展覧会出品作品

 






 過日友人から沢山の紙袋をもらった。
「ここにあかべこの絵を描いてもいいですか?」と佐市君に聞いてみた。「はい」と快諾してもらった。
小さな・大きな、あかべこの袋がどんどん出来ていく。
毎回1枚づつ完成させるので、その数はすでに何枚にもなっていった。
眺めているうちに、これをTシャツやトートバック・いろいろなグッズにしたらどんなに素敵だろう、また多くの人達に着てもらったり、持ってもらったりしたらどんなに楽しいだろうと、夢は広がっていった。



ついに見つけました!あかべこさんを生かしてグッズにしてもらえるお店を。
早速作ってみました。Tシャツ・ポシエット・トートバック・タオル・まだまだ他にアイテム満載

 
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嬉しくなってエプロン姿のアシスタントのMさん・佐市君のお母様をモデルにして「ハイポーズ」
私はTシャツを着てトートバックを持って、知人に会った。大好評!注文まで頂いた。やったね(^_^)/

       
佐市君グッズの中でこんなのを着てみたい、こんなのを持ってみたいという方がいらっしゃいましたら、是非お問い合わせください。同じアイテムでもいろいろな色があります(^_^)/ schooltmk@gmail.com(造形&絵画度教室・飯田)
  


さて、あかべこに至るまでにはに数々のエピソードや歴史がある。中学生時代3年間描き続けた漢字、その後の過程は拙書「あらあら」と月刊誌『実践障害者教育』(学研プラス刊)の連載(とびらを開けて)にしょうた君という仮名で登場します。
お手にとって読んで頂ければ幸いです。






その後、時を経て浴衣の女の子を約二年間描き続け、あかべこへ。
佐市君のあくなき創作活動はまだまだ続く。
当の本人は、グッズ等には目もくれないで、現在も黙々とあかべこ制作にいそしんでいる。
クリスマスツリーもカレンダーもみんなあかべこ一色。どこかユーモラスでどれも楽しい。
         

まさに継続は力、そして佐市君の力、アートの力を感じます。

←制作中の佐市君






私の教室にはまだまだ多くの個性豊かなアーティストがいます。
また順次紹介したいと思います。