読書の喜びと本の紹介
 先日1年生の二人の男の子が、教室の本棚を一生懸命見ていた。
「読みたい本があったら借りてもいいのよ」と言ったら、顔が輝きさっそく自分で図書カードを作った。
次週返却時は私がハンコを押すシステムになっている。自然に広まった読書の喜び、そんな子どもの気持ちが嬉しかった。



子ども達に触発されて、ずっとさぼっていた久しぶりの本の紹介です。

初めてのお泊り会・子どものドキドキ感        傘をなくした女の子とかさおばけの人生、
二冊とも子どもの大人気・怖い世界をのぞいてみたい子どもの心理が巧みに描かれ、そして読み終わった後、ちょっと心がほっこりする。

2013年・いとうみく作・WAVE出版刊                   2014年・森川成美作・岩崎書店刊    



こころの中の想いを赤いペンが引き出しながら、内気な少女の心を開いていく。  4世代の家族の世界をしゅるしゅるぱんという謎の男の子が 読者を自分の来し方をも彷彿させながら引き込んでいく秀作。二冊とも読書の醍醐味をたっぷり味あわせてもらった。
 
2015年・澤井美穂作・フレーベル刊                       2015年・おおぎやなぎちか・福音館書店





















 内向的な少女の壊れそうでガラスのような心の軌跡を確かな言葉で丁寧に追った、いままでにない児童文学。誰しも少女だった一時を重ね合わせて読むのではないだろうか。女の子のおじさんの存在が光っている。
 2016年・せいのあつこ・国土社刊