久しぶりの読書案内です。
二冊とも、子ども達の力強い姿がとてもいい。
講談社2018年12月刊
厳しい状況、生活保護を受けている女の子、受験戦争の中で挫折した男の子、真逆の二人が出会うことで新しい世界が開けていく。その中のアぺルという子の眼差し も中々素敵だ。
この著書は 教室の子どもが読んでいたので、興味があって手に取ってみた。写真が一部きれていて<m(__)m>
面白かったというより、痛快だった。
1985年に出版されたにもかかわらず、何度も改訂され子ども達にとっていまだロングセラーになっている。映画化もされている。
背景は古いが、子ども達の生の声が聞こえてくる。
教室の子ども達の何名かは読んでいて、面白いという。
きっと子ども達の琴線に触れるのかもしれない。
今、子ども達は大人達が良かれと思って用意された世界で、気づかないうちに考える力が絡め取られていることもあるのではなかろうか。
そんなことを、日頃よく思う。
この二冊は、そういう意味でも子ども達の心の叫びが随所に描かれ、そこから生まれる工夫と考える力が余すことなく伝えられ、 充分に読みごたえがあった。