新学期の子ども語録!

二学期が始まり、子ども達がやってきた。
エネルギーにあふれた子、一寸ばかり夏の疲れを残した子、こども達の様々な表情。
小さなクラスでは、
「ねぇ、ねぇ、聞いて。私はね夏休み」
「ぼくはね・・・」
「ちょっと待って!一人一人づつね」
夏休みの報告があっちからもこっちから飛んでくる。交通セールに忙しい。そんな始まりのなかでの久しぶりの子ども語録です。


☆N君
「先生、ゲーム好き?」
「うーん、どうかなぁ」
「好きになって」
「どうして?」
「ぼくがゲームが好きだから」
 うーん、ゲーム、やっぱり苦手かな。
 外でもっと遊んでほしい。本も読んでほしいと思いながら、子ども達を取り巻く現在の環境に思いを馳せる。


☆H君
「ねぇ、ねぇ、記念賞って何がもらえるの。ぼくは一年分の粘土がいいな」
「どうして?」
「だって、毎日粘土工作ができるもん」
 9月になっての小さなせレモニー・メダル授与のひと時の会話だ。
 なるほど、因みにH君は3さいから初めて今年3年生。自由クラブ大好き少年だ。来年の金メダルを心待ちにしている姿がほほえましい。
 メダルやトロフィーは一年おきだが、小さなスケッチブックは全員もらえる。
 表紙には何年続けたか表示がしてある。先日ご紹介した13年目・ブロンズ像ライオンが終わったら、一年おきに記念品授与になる。
 指折り数えてもらえる日を心待ちにしている子が何人もいる。


☆Aちゃん
「ほら、先生の顔描いたよ」
 Aちゃんがニコニコ笑って持ってきた。
「まぁ、可愛い、嬉しい!」
 そこでAちゃんは顔を指差してニヤリ。
「シワだよ」
 目じりと口の周りに、しっかりシワが何本か描いてあった。ショック!でも仕方がないか。


☆Sちゃん
「先生、生徒に甘すぎるんじゃない。私達の時代はもっと厳しかったよ」
 将来絵画の先生になりたいと、大学入試のレポートを書く為に教室を手伝いたいと夏休み前に申し出た高校生のSちゃんが、颯爽としてやって来た。終わってからの感想だ.
「そうかなぁ」
「そうだよ、わたし、それで鍛えられたんだよ」
 そっかぁ、思わず反省。
 その日は、まさにSちゃんに私が鍛えられた。
    

☆Mちゃん
「あたし、絵の先生になりたくないなぁ、だって大変そうだもん」
 そうそう、結構大変なんだ。準備もそうだが、途中で飽きたとなげだす子を励ましたり、上手くできないとこぼす子の背中を押したり、いろいろあるけれど、ヤッパリ子ども達といるのは面白くて楽しい!
大きなエネルギーを新学期そうそうもらった!