♪子ども語録・第二弾・応援編♪

A君は水遊びが大好きだ。
 絵の具を使った後、パレットを洗うとそのまま流しで、水遊びをするのが止まらない。
「先生、A君が。ぼく、気になってお絵かきできないよ」と、B君。 
「今ね、A君は一生懸命、流しのお掃除をしてくれているのよ」  
「そっか、A君は便利屋さんだね」 
 納得して、B君は制作を続ける。
 そのうち、たつぷり水遊びを堪能したA君も、机に座って静かに絵を描き出す。
 
 猛暑が続く。
 教室にはいってきたC君はぐったり。
「疲れた、描きたくないよ」と、言う。
「よしよし、ではでは命の水を飲んで頑張ろう。これを飲むとパワー百倍」
 紙コップに麦茶を入れて、渡す。
「本当だ、すごく元気になれた」
 C君の顔に生気がよみがえってきた。(^^♪
 
★ちょっとした言葉のかけ方で、子どもたちが穏やかな気持ちで元気に制作に向かう姿が嬉しい。 


 お稽古中のEちゃんとFちゃんの会話
 E・「あなた、何処の学校?」
 F・「○○私立小学校だよ」
 E・「じゃぁ、お嬢様なんだ。お嬢様なのに、なんでこんなぼろっちぃ教室に来てるの?
 
★思わず苦笑。子どもは正直だ。そこがたまらなくいい! 
 
小学高学年のD子ちゃんが、しきりに愚痴る。
「あぁ、あたしなにもやりたくない、塾で目一杯だもん」
「じゃ、少なくするか止めたら」
「そんなわけにいかないよ」
「でもさぁ、そんなに疲れるんだったら」
「先生は今の子たちのことが全然わかってないよ。みんな塾に通ってるんだよ。同じようにしなかったらおいてかれるんだよ」
 D子ちゃんが、抗議する。  
 一瞬絶句。
★みんなと同じなくてもいんだよ。色々な生き方があっていいと思うよ。
いつかそのことをD子ちゃんはきっと気づいてくれると思う。
教室で自分の本音、たくさんたくさん話してくれるから。


「先生、超今日疲れた、朝からあれやってこれやって」
 高校生のE子ちゃんが重たいスクールバックを背中にしょって、汗だくで飛び込んできた。
「今日は油絵の続き、描かなくていい?」
「OK、OK」
 E子ちゃんは、地べたに寝転がり、スケッチブックにマンガを描き出した。
「楽しいなぁ、ほっとする」
 しばらくして、ふと見るとぐっすり夢の中。
 終了時間ようやくお目覚め。
「あぁ、すっきりした。来週ね」
 ニコニコしながら、手をひらひら振って帰っていった。


    みんな、みんな、今のままで頑張ればいんだよ。
 そして、ゆっくり自分らしさを楽しく発揮しながら、いつかしっかり大地に根をおろせばいんだよ!