新年

2019年が始まりました。本年もよろしくお願い致します。


昨年は子ども達が沢山の言葉を投げかけてきた。
「わたし、絵より工作の方が好きだなぁ」「僕はだんぜん絵の方がいい」
「早く油絵がやりたいなぁ」と中高生の生徒達を羨ましげに見る子 
「帰りたくないなぁ」「どうして?」「だって家に帰ると、勉強しなきゃなんないもの」
「あぁ、ゲームがしたい」とそわそわする子。「そんなに好きなの?」「だって、一日30分しか出来ないんだもの」
「私はね、この教室は現実逃避の場所なの」成程。
「あれ、明日から試験じゃなかったっけ?」「いいの、いいの、家に帰ったら勉強しなきゃなんないから」
「本読んでいい」とT君「いいわよ」教室の本棚かから取りだし読み、しばらくすると彼は絵に向かう。ものすごい集中力。それからまた読む。そして作品に向かう。
いい作品が出来上がる。やりたいと言ったことにOKする。その後さっぱりした顔で作品に向かう姿を彼から学んだ。
おけいこの後に塾に行く子がいる。「大変だね」「だって仕方ないじゃん。たまに先生変わりに行ってよ」
「眠い、眠い、すごく眠い」「寝ていいよ」「いいの?」安心して横になった彼はぐっすり。疲れてんだなと思った。でも、その後さっぱりした顔で楽しげに作品に向かう。
「やりなさい」と言ったら拒否する子「やってみる?」と言ったら「いいよ」と答えが帰ってくる。
ちょっとした言葉かけの大切さを思う。子ども達からもらったt珠玉のような言葉や 様々な宿題。
今年もじっと子ども達の様子や言葉に耳を澄まし、目を開き、子ども達の言葉をすくい上げ、造形や絵を通して応えていきたい。i