みんなモデルになって描いちゃった!

「ここに人を描いたらもっと楽しい絵になると思うよ」
「えぇ、人描くの?やだな。動物がいいな」
「棒人間でいいでしょ」
 子ども達とこんな会話をよくすることがある。
 子ども達は思いのほか人物を描くのが苦手だ。
 それで、先日、一・二年生クラスでそれぞれがモデルになって描くことを提案した。
 まずは言いだしっぺの私がポーズ。フラメンコのように踊った格好をしてみる。
「そんなの難しくて描けないょ」と、A君がうつむく。
 更にポーズを面白くしてみる。(本人はカルメン風のつもり。だが、たんなる手を上げたおばさん^_^;)
 子ども達が爆笑する。B君がゲラゲラ笑いながらいっき描き、つられてA君はじめみんながスイスイ描き始めた。
「次にモデルをしたい人?」
「はい・はい・はい」と一斉に手が上がり、子ども達がすすんで順番に面白い格好をし、喜んで描く。
 寝転んで両手、両足を上げる子。片足、両手を開く子。椅子に座る子。
 そうだね、楽しいと、どんどん描けちゃうね。どの子も持っている本来の力の発揮!
 最後にはさみで切りとって、自由に床に並べて見た。
 子ども達が人物を動かして遊び始めた。


僕の、私の描いた絵どれかな?僕が、私がポーズしたのはどれかな?