ゆっくり、ゆっくり、遊びの中から

1・子ども達の中には、自分の好きなものしか描かない子達がいる。例えばゲームだとか、アニメのキャラクターだとか、なんとかして視野を広げたいとよく思う。○○を描きなさいと言えば、必ず拒絶する。何とか遊びの中で、自然な形で楽しく描く方向へと誘えたらと。

それで、果物・野菜のモデルを下記のように並べて、好きなものを選んで描く遊びをしてみた。最初は好きなものを選らんだり、そのうち簡単なものを選んだり、

どの子も楽しく描き上げた。みんな、みんないい感じ

面白がってワイワイガヤガヤ、果物の取りっこしたり、そのうち、静かに熱心に描き始めた姿がなんともかわいい。

 

2・お馴染み、ハル君が今月になって中々教室に入りたがらなくなり、泣くことが多くなった。あんなに楽しく描いてたのに、何故、何故?無理やりはやめようと、いつも思う。4月から3年生になる。もしかしたら、最初の思春期。彼の心の中は中々見えないが、今はきっといろいろな事に興味がわいたりして、混乱しているのかもしれない。、

それで先週、教室の狭い空間ではなく広々とした場所はどうかと、マンションの玄関先で青空教室を試みてみた。

その日は、泣かなかったが描くまでにはまだまだ一歩、二歩。とにかく待つ、待つ。だんだん表情が柔らかくなったところで、彼のお気に入りの以前の作品を見せてみた。

おっ、なんとか着地。お母さん、アシスタントの黒川くん、私の見守りの中で、描き始めたハル君。

こんな作品が出来ちゃった!

 


最後には、いつもの挨拶、お互い両手を広げてパチン、パチンも出来ちゃった。

子ども達といると、いつも思います。結論を急がせない。こちらのイメージを押し付けない。じっくり子どもの心が動き出すまで、待つ事の大切さを思います。