中学1年から19歳までの少年・少女たち
★自画像です
★作者と作品紹介です。
一作品、一作品・じっくり味わってください!
中学1年・めいりさん・どれをとっても、発想が素晴らしい。最後まで話さないうちにもう作り出す作者だ。発想が先走りして、時々今一つねばりが足らない時があるのが玉に傷。だが、ひとたび集中すると、完成度は抜群だ。
自画像も後ろ向きで一ひねり。粘土の手袋も素敵だ。
工作も大好き、自由時間に何日もかけて作った発泡スチロールの家。クラスメイトの女の子も仲間に入って作った。9月になったら、他のクラスの子どもたち一人一人に人間や動物をつくってもらい、この家を訪れよう。一寸ワクワク。出来上がったら改めてアップします。
ビー玉ゲームも一味違う。周囲のモノトーンの恐竜もおしゃれだ。さて、どうやって遊ぶのかな?
「満開」夜桜。周囲に舞う花びらにご注目。
中学2年・さきさん・ 3年生の時、「私、漫画家になりたいの」と言った作者。叶える手助けをしたいと思った。その日から、水を得た魚のように独特の漫画を描きだした。彼女のすごいところはなにも見ないで、それも一枚をあっという間に仕上げてしまう。スケッチブックに描いた少女が可愛らしい。
枚数を追うごとに緻密になっていく。
漫画家街道まっしぐら、今では一枚を二回に分けて制作する。二回目は色をつけていく。色鉛筆だったり、パステルだったり。
今では、クラスメイトからは漫画家の先生と慕われ、尊敬の眼差しで見られている。いつか、ストーリーのある漫画が描けるといいね!きっとそういう時期がやってくる。がんばれ、さきちゃん❕
中学3年・あいさん・3歳から通ってきて気がつけば中学3年生。中々のセンスの持ち主だが、3年生になって、学校・部活が忙しくて、少々ぐったり。そういう時もあるよね。只今休会中。ゆっくり休んで、またの復帰待ってます!休会する前に描いた作品。ドリーム・ライフ・マイウエイ、今はそんな気持ちなのかな。
「大好きだった!」 おばあちゃんちで飼っていた大好きな猫が死んだ。この絵には作者の思いがいっぱい詰まっている。なんだか見ていて切ない。
高校1年・さやかさん・自画像はとっても楽しく描いていた。毎年作る彼女の年賀状は工夫いっぱいで楽しい。今年の年賀状です。
「碧に呑まれて」クールで一見さめてるように見えるが中味は熱い。高校生になってすぐに自粛生活。それはそれなりに工夫して楽しんでいたようだったが、学校が再開したとたんに「しゃべっちやいけないし、なんかつまんないんだよね」と珍しく、思いを吐露していた。だがキャンバスに向かう姿はピシッ。深い碧の中のビンの中の鹿。鹿は今のみんなの閉塞的な象徴かな。なんて聞いたら、「いや、なんとなく描いただけだよー」とクールな言葉が返ってきそうだ。
「蒼穹へ羽ばたけ」いろいろなモデルを出して、選んでもらった。作者が選んだのは陶器の人形。そこから生まれた絵です。タイトルは描き終わって本人がつけたものだが、今の困難な時代の中で、こんな風に真っ青な大空に飛べるといいね。いえ、きっと飛べる❕
高校三年・あかりさん・自画像、今の作者の繊細で複雑な心模様が見えるようないい自画像だ。そして今、プラ板や新しい素材に挑戦しようとしている。 応援してるよ!
「炉心融解」メルトダウンが彼女の心象的な表現として、心に迫ってくる。
「無題」色彩は一貫しているが、作者のまた違った面が見える素敵な絵だ。描いたり作ったり、悩んだりしているうちに、また、沢山の表現が生まれそうだ。
18歳・えみさん・この2年間、 描く、描く、描く、その枚数はどれだけになるだろうか?独特の色づかい、独自の画風、自画像も年賀状も、どんな絵も琴線に触れてくる。
「無題」きりっとした眼差しが、魅力的だ!
「日々詰めcomik」3時間ぶっ通しで描き上げたというペンだけの大作。目を凝らせば様々な人たちがいる。「その中に本当の僕がいるんだよ。カモフラジュしてるけれどね」と、彼女は照れくさそうに笑った。
「無題」この頃は、アナログ、デジタル、いろいろな試みに挑戦している。最近は絵に詩もつけだした。それが中々面白い。テーマは変わらないけれど、キーホルダーや、イヤリングにも挑戦。私の教室でアシスタントとしても一か月に二回助けてもらっている。子ども目線で自然に接してくれるので、頼もしく子どもたちには大人気。色々なことに挑戦して、幅を広げてほしいな。
19歳・こうしくん・自画像がなかったので絵の中から切り取ってみた。作者と似てないけれど、どこか似ている。版画を組み合わせてみた。アンディウオーフォルのようになったね、なんて会話をしたっけね。
「18」読書大好き、18歳なのに70年代の作家も好んで読み、現代までと幅が広い。
ギター、ボーカル、詩の朗読も中々だ。が、彼はまだ自分の才能に気づいていない。
もっともっと自信を持ってほしい!
「18・パート2」自分の思いを画布にぶつける。そこがいい。それでいい。そこから出口が見つかるから。
「19」最近作です。19歳になって少しずつ先が見えてきたようで、しっかり完成せました。絵の中に客観性も出てきて、彼の成長を感じた。次に描きたい絵もありますと言っていた。楽しみです!!ガンバ!
まさに青春真っただ中を駆け抜けている彼等、たくさん傷つき、たくさん失敗し、恐れることなく乗り越えていってほしい。そして、描いたり作ったりする表現の世界が、歓びと生きる力の一部分に繋がっていきますように!Fight!
次回は大人編NO1をアップします。
どうぞ、熱中症に気をつけてお過ごしください。