家族の肖像画を描き続けて15年!

我が教室最高齢者現在92歳のMさんが、教室にいらしてから15年の月日がたつ。ご家族の写真をもってきていただき、それを見て絵を描くことにした。自分の娘時代、結婚後の母の時代、その後、息子、娘家族、孫、孫夫婦と描いていくうちにいつしか曾孫と時は移っていった。クラスも最初は中高校生クラス、そして暗くなってからの行き来が多少困難になり幼児クラスへと。子ども達に「ここから先は、おばあちゃんの場所だから絶対入ってはだめよ」と言い聞かせ、その時の子ども達の協力がなんともけなげでいじらしかった。その後、今年から開設した大人のクラスに移っていただくことになった。今も、毎回、隣駅から電車に乗って元気にいらしている。大正、昭和、平成を生き抜いていらっしゃったMさんの家族の肖像画は、100点に及ぶかもしれない。一枚の瞬間を捉えた写真から一枚の油絵へと、Mさんの心の中に膨らんでいくMさんのドラマ、そして一つの歴史を彩る継続の素晴らしさを、絵の中に見る。
只今製作中・(孫家族)

最新作・(曾孫姉妹)