先日の乗り物はさて、どうなっただろうか?
画用紙に貼り、周りを漫画のようにこまわりして、
そこに夏休みの印象に残ったことを描くように提案してみた。
「僕は車から見た風景」「私はお寺に行ったこと、それからね」「おじいちゃんちへ」
「自分で考えた夏休みの事でもいい」と聞いてくる子もいる。
勿論OK、OK 。K君は楽しそうに宇宙で過ごした夏を想像して描いた。
「北海道に行ってね」「私はパパの田舎でいろんな場所で泳いだの」「私も」
「僕は海に潜ったり、魚釣りをしたり」
「友達の別荘にね」「わたしはキャンプ」「わたしは占いの館」とNちゃんが上機嫌で夢の夏休みを描く。「外国に行って、いろいろね」
一寸時間切れ、つづきは今度ね。
こんな風にして、子ども達は印象に残った一場面や、想像した夏休みをこまわりの中に、楽しく描いていった。まるで一枚一枚写真を撮るように。
むかーし小学生の頃、夏休み、遠足、運動会の絵をよく描かされたっけ。
もうすでに終わったことだし、大きな画用紙をもてあまし、漠然としすぎて少しも楽しくなく憂鬱だった。
だからか、子ども達が楽しく描くにはどうしたらいいだろう。いつもあれこれ考える。
違う入り口(今回は乗り物)から入り、こまわりしたことで小さなスペースが楽しく埋まっていく。思わぬ世界も広がっていった。