秋の夜長に

久しぶりの本の紹介です。
秋の夜長を、時には忙しさを忘れてこんな本を!



釣りを通して頑なだけど根はやさしいじいちゃんと孫の交流、そして、友達
みんな釣りが大好きだ。今、子ども達は、ゲーム・熟・おけいこ・スマホ等に翻弄され、
このような自然を相手にし、そこに集う仲間達のえもいわれない良さを知らない子達が
多い様な気がする。もちろんすべてではないが。
「釣りに行こう!」こんな空気感を子ども達に味わってほしいなっと思える一冊。
読後感は爽やかな風が吹き抜けていく。









  2016年・9月・文研出版













お寺の子ども、どうやら跡継ぎをさせらてしまいそうだ。
でも主人公は漫画家になりたい。
思い悩む主人公、そして女友達、お互い向き合うことで閉じていた心が開かれていく。
佐渡という舞台を挟んで、大人や子どもたちが支えあう温かさが、今忘れかけている人肌をこの本は取り戻してくれ、読み終わった後温かな気持ちになれる。
そして、主人公が漫画家を志しながらも、祖父、父の来し方をきちっと心の中に入れながらも、自分に目覚めていく。そこがいい。









    2016年・9月・ポプラ社刊  








現実と夢の世界を行ったり来たりしながら、
自分は家族に本当に愛されているのだろうか、
ちょっとした家族の一言でほっとしたり、傷ついたり
自分探しをする女の子の気持ちが切々と謳いあげられていて、心にしみる。
あぁ、子どもってこんなに愛情に敏感で繊細なんだと、日頃子ども達に接して思うことを再認識させられる。







  


2011年・8月・講談社