子ども達のつぶやき

子ども達のなにげないつぶやきや、語りかけてくる言葉にドキッとしたり、感動したり、反省させられることの多い日々。
子ども達の何気ないつぶやきに耳を傾けてみたい。
教室に入って来るなり、ある子は言う。
「あぁ、イライラするなぁ」「どうしてだろう」と聞いてみる。「そんなのわかんないよ」と即答。それで提案してみた。「じゃぁ、今日は好きなことしてみれば」と。
「えっ、いいの?」と顔が輝く。その後、机の下にもぐって彼女は机の裏に楽しそうに絵を描き始め、その後すっきりした顔をしている。

またある子は、自由時間に油粘土をちぎっては丸めたり。楽しそうだ。

中には、自分の気持ちを吐露する子もいる。
「今の教育はさぁ、輪(和)の教育だから。私はここで現実逃避してるの」
 きっと学校でいい子してるのかもしれない。それにしても、小学生がこんな言葉を吐く時代、まさに情報時代なんだと認識を新たにした。
 
 いろいろ煮詰まっているように見える子達を見て、中学生のB子ちゃんがぽつりと言った。
「あのね、ずっと反抗期でいたら楽だよ」と。
 ずっと反抗期…まさに含蓄の深い名言だ。
 そうか、彼女の落ち着きは、ずっと反抗期の中でマイペースを保てているからかもしれない。
 それとて、ここまで来るにはいろいろあったことだろう。
 いろいろな子ども達が集う中で、子ども達が自分のいろいろな思いや意見を出しあえたらいいね!


今子ども達を魅惑してはなさないゲーム。
描く絵も、話題もゲームが多い。
中には、早く家に帰ってゲームをしたいと、落ちつかない子もいる。
「ゲームってそんなに面白いの?」と聞けば、「先生―古ーい。ゲームの良さや、勉強にももなるんだよ」
 すかさず、子ども達のブーイングがとんでくる。
 批判ばかりしてないで、私も少しゲームを楽しんでみようと試みるけれど、うーん、難しい^_^;


子ども達は説教されたり、指図されたりするのにすこぶる敏感だ。
時代の中で、また4月・5月は何かと新しい環境の中で、ともすれば管理され過ぎる教育の中で、子ども達はあがき、葛藤し、わけのわからないことに苛立ち、それでもその中で楽しさを見つけたり、逞しく生きようとしている。 
日々子ども達の何気なく吐くつぶやきを聞きながら、子ども達が自ら充実感を味わうことが出来るよう、絵や造形を通して子ども達に返していきたいと四苦八苦(>_<)(^_^)/する日々。

そして、道草をしながら、ゆっくり歩んでいってほしいと思う日々。